食欲の秋、新米の季節がやってきました。あなたは、もう、新米食べましたか?実家が米農家の筆者がオススメする1年に1度は食べたいお米を紹介します。
筆者の実家は、両親が、自分たち家族が食べれる程度のお米を作っています
少しでも、美味しいご飯が食べたいという理由で、かなり手間のかかる米作りをしているんです
それは、刈り取った稲を、天日干しにするという作り方
筆者は、ちょうど今頃の稲刈りシーズンになれば、実家に帰って稲刈りを手伝うのですが、この天日干しにして収穫する作業が、かなりの重労働で、ひと手間なんてレベルではない
そんな天日干しにした新米の美味さは、食べてみないと分からないから1回でいい食べてみて欲しいんです
稲を天日干しにする自然乾燥の米作りとは
稲刈りした米を機械で乾燥させる方法が殆ど
あなたが、いつも食べているお米は、機械で乾燥したお米です
田んぼに育った秋口の黄金色の稲をコンバインという機械で刈り取り、稲と穂先に実っているお米を分離する作業を一気に行います
コンバインに乗ったままで稲刈り作業が終わるので、次に紹介する天日干しする方法と比べて、労力はかかりません
簡単に、労力はかからないと説明しましたが、米作りを含めた農業は、大変な手間と労力が必要ということを申し添えておきます

稲刈りしたお米を天日干しにして乾燥させる方法
稲刈りの後に、天日干しにして乾燥させる
稲を天日干しにする稲刈りは、米作りにコンバインが使われる以前の稲刈りの農法です
まず、バインダーと呼ばれる稲刈り機で稲穂を根本から刈り取り、十数本を紐で一束にします
次に、バインダーで刈り取った稲穂の束を、田んぼに組んだ木製の干し場に掛ける
この干し場を、ハデ掛けやハゼ掛け等と呼ばれています
乾燥させる前の稲穂は水分を含んでいて重量がありますし、延々と続く腰をかがめて稲束を拾って掛ける作業は、想像以上の重労働です
天日干しする農家が殆どいない理由もよく分かります
筆者の実家でも、天日干しするお米は、自分の家族が1年間食べていける分だけしか作りません
2・3週間後に天日干しにした稲を収穫する
秋の柔らかいお日様の日光と自然の風で2から3週間、天日干しにした稲穂をハーベスターと呼ばれる機械で稲穂からモミ(殻が付いた米粒)を取り外して、収穫します
天日干しの労力は二倍では済まない
天日干する米作りの労力は、ひと手間増えるだけでは済みません
4倍から5倍、それ以上の手間と労力が必要となるので、昔ながらの天日干しの米作りが殆ど行われていない理由も分かります
苦労して売っても割に合わないんです
重労働が伴うので、農業従事者の高齢化も天日干しが行われない理由の一つでしょう

天日干しのお米は、抜群に美味い
品種にこだわりは要らない、乾燥にこだわれ
「こしひかり」「ひとめぼれ」「あきたこまち」全国に美味しいと言われるブランド米はたくさんあります
筆者は言いたい
高いブランド米を買って食べるなら、天日干し米を買って食べろと
お米のブランドと無名の天日干し米を食べ比べて下さい
必ず天日干し米の方を美味いと言ってもらえると断言できます
お米は日々劣化するから新米で食べてみて
秋に収穫されたお米は、風通しの良い暗所で保管されるのですが、やはり新米は美味い
どんなお米でも、新米の時期が一番おいしいのです
天日干し米の新米は、文句なしで美味しい
天日干し米は、ゆっくりと自然の力で乾燥させるので、傷みが少なく、秋の気温の寒暖差で米の旨味が凝縮されているそうです
米の炊き上がりの香りやツヤは見事ですよ
天日干し米は通販で買える
天日干し米をしている米農家は、今では殆どいません
筆者の実家の田んぼを見渡しても、天日干しをしている米農家は見当たらない
一般には流通しておらず、直接米農家から通信販売で購入するしかないでしょう
「天日干し米」「自然乾燥米」のキーワードでネットで検索するとネット販売で購入することができます

まとめ
「天日干し米」いかがですか
流通しているお米と比べて少し割高ですが、手間ヒマを考えると、儲け度外視の良心価格ですよ
筆者の実家で作っている天日干し米は販売していないので、お譲りすることができません
筆者が、退職したら、天日干し米を流通さえようかなぁ・・・
なんて、割に合わないので止めときます
でも、「美味いお米を食べて欲しい」という一部の米農家さんが、今でも天日干し米を販売してくれています
新米の天日干し米が食べれるのは、今の時期だけです